『クリーピー 偽りの隣人』、観たわよ。
実際にありそうで、どこか他人事とは思えない怖さがある映画だったわ。
ストーリーの緊張感や、終始漂う不気味な雰囲気に引き込まれたものの、描かれていない部分が多くて、腑に落ちない感覚も残ったのよね。
それでも、俳優陣の迫真の演技が見どころで、最後まで目が離せなかったわ。
偽りに隠された隣人の恐怖
主人公の高倉(西島秀俊)は元刑事で、現在は大学で犯罪心理学を教える研究者として働いているの。
彼は妻の康子(竹内結子)と共に新しい住宅地に引っ越してくるんだけど、隣人である西野(香川照之)の存在が徐々に不穏な影を落とし始めるのよ。
西野は一見すると普通の隣人に見えるんだけど、どこか奇妙な雰囲気が漂い、その裏に隠された恐ろしい事実が少しずつ明らかになっていくの。
同時進行で描かれるのは、高倉がかつての同僚から頼まれた「一家失踪事件」の調査。
この二つの出来事が絡み合い、やがて高倉一家に恐怖が迫るというサスペンスフルな展開よ。
キャスト – 実力派俳優が作り上げた恐怖
この映画の最大の魅力は、やっぱりキャストの演技力よ。
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竹内結子さん(康子役)
最初から少し挙動不審で、どこか情緒不安定な雰囲気を醸し出していたわね。彼女の演技が物語全体の不安感をさらに引き立てていたわ。 -
香川照之さん(西野役)
隣人・西野の不気味さを全身で表現していたわ。彼の無表情な笑みや、予測不可能な行動には背筋が凍る思いだったのよね。映画全体としては、「不気味で恐ろしい」という感覚が最後まで続いたわ。
特に隣人・西野のキャラクターは、日常に潜む恐怖そのもの。
「もしかしたら自分の隣人も…」なんて考えさせられるリアルな怖さがあったの。
ただ、高倉の妻・康子が終始おかしな挙動を見せていたのに、それが最後まで明確に説明されなかったのが少し残念だったわね。
精神が不安定だったけど、その背景が描かれていないから、腑に落ちない部分があったの。完璧に説明されない部分が物語をさらに不気味にしていて、それがリアルさを増しているのよね。 - 見えない恐怖と日常に潜む危険を描いた映画で、観終わった後に、隣人に対して少し身構えちゃったりして?