2008年公開のゾンビ映画、「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」を観たんだけど、まず一言で言うなら「酔った」わよ。
いや、3Dでもなんでもないのに、どうしてこんなに酔わされるのかっていうと、これ、学生が自分のカメラでゾンビ日記を撮るっていう設定なのよ。
ハンディカムで、めっちゃリアルに揺れながら撮ってるもんだから、あたしの目も胃袋もついていけないのよ。
もうね、ドキュメンタリー風でリアルさを追求するのもいいけど、あたしは完全に揺れにやられちゃったわ。
物語の始まりは、映画製作を学んでいる学生たちが、卒業制作のホラー映画を撮ってる最中にゾンビパニックが勃発するって展開よ。
急に世界中がゾンビだらけになって、その状況を撮影していくのがメインストーリーなのよね。
学生たちがリアルなゾンビの襲撃を映しながら、「記録しなきゃ!」って使命感に燃えてるわけ。
普通、こんな状況だったらカメラ置いて逃げるわよね?
でも、この学生たちはゾンビに追いかけられながらも、カメラを回し続けるという根性っぷりなのよ。
とにかくね、この映画の面白さはリアルタイムでゾンビの恐怖を追体験させるってところなの。
仲間たちが次々とゾンビ化していく様子をカメラに収めるんだけど、その過程が定番のゾンビ映画っぽさ満点よ。
でも、そこがまたゾンビ映画の醍醐味なのよね。
だんだんと追い詰められていく仲間たち、もう絶対この人やられるってフラグたってても、それでもハラハラさせるのがうまいわ。
あと、この映画のゾンビメイクや演出が素晴らしいのよ。
ゾンビが出てくるたびに「うわぁ…」って思わず引いちゃうレベルのリアリティ。
もう、この映画、観てるこっちがゾンビ化しそうなくらいの画面酔いよグウオオオッて感じ。
でもさぁ、この手の映画ってやっぱり突っ込みたくなるシーンが多いわよね。
「なんでそこでカメラ回し続けるの?」とか、「なんでそっちに逃げるのよ?」っていうシーンが多すぎて、もう吹き出しちゃうのよ。
でも、これも含めて楽しむのがゾンビ映画なの。
突っ込みどころ満載でも、「そこはスルーして楽しむべき」っていうのが鉄則よ。
そして、ラストよ。
あたし、この終わり方大好きよ。
続きが気になってしょうがない!
ゾンビ映画って、最後まで見ても「あれ、これどうなるの?」って終わり方するじゃない?
でも、それがまた次の作品への期待を煽るし、観終わった後も「どうなったんだろう」ってずっと頭に残るのよね。
で、ゾンビ映画全般に言えることだけど、「なんで死んだ人が生き返るの?」とか、「なんで噛まれたらゾンビになるの?」なんて、そこは突っ込んじゃダメよ!
ホラー映画は理屈じゃなくて、感じるものなの。
ゾンビ映画は、恐怖とその世界観をただ楽しむべきものよ。
結局のところ、「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」は酔ったけど、ゾンビ映画としての新しいスタイルを見せつけられたわ。
ロメロ監督らしい辛辣なメッセージとゾンビの恐怖がたっぷり詰まった作品で、ゾンビ映画好きにはたまらない一作よね。