2016年頃に公開されたドラマを今さら観たけど、これはものすごく重いテーマを扱ってる作品だったわ。
三浦春馬さん出演ということで再注目されてるみたいだけど、Amazonプライムで何気なく観たら、もう1話目から心をつかまれて離されなかったのよね。
最初は「約束のネバーランド」的な感じかと思ったんだけど、見進めるうちにどんどん心にずっしりと来るセリフや展開があって、見ている間ずっと嫌な気分にさせられながらも、引き込まれてしまう不思議な魅力があったのよ。
最後まで見ても、明るい気持ちにはならなかったわ…。
本当に後味が悪い、でもその後味がまたリアルで心に残るのよね。
ここからネタバレ注意!
この作品、テーマは臓器移植のために生み出されたクローン人間たちの話なのよね。
無実の死刑囚のように、未来のない人生を送りながら、彼らがどうして生まれた意味や存在の意義を見つけようとするのかが描かれているのよ。
最後に主人公たちが「生まれてきてよかった」と感じる瞬間があるけど、そこに至るまでの絶望感が本当に苦しくてね。
愛されることの意味や、命の価値が問われる展開に、心がずっしりと重くなったわ。
クローンの存在の問い
ドラマの中で、臓器移植のためにクローン人間を作るという倫理的な問いが強烈に描かれてるわよね。
特に「心がないクローンならどうなのか?」という真美の叫びが強烈で、命の重さや犠牲に対する深い問題が突きつけられているの。
助かる命と、犠牲になる命、その間にある倫理的な葛藤が、この作品の一番のテーマだと思うわ。
最後に、恭子が海に宝物ボックスを持ってきた時、先生が「これから私の家に来ませんか」と声をかけたシーンは、暗く重いドラマの中で唯一の希望の光だったのかも。
偶然が重なったとはいえ、この瞬間だけが救いだったわね。
あの後どうなったのかしらねぇ。気になるわ。